生田ひまわり幼稚園学校法人 岸栄光学園

広大な園舎は子どもたちのワンダーランド!
無限の可能性が「ほめて伸ばす人間教育」を実践

小田急線・読売ランド前駅から徒歩10分、小高い丘の上を見下ろす住宅地に、突如現れるクリーム色の大きな園舎。今回お邪魔した生田ひまわり幼稚園は、広々とした園舎と園庭を持つ、緑に囲まれた認定こども園です。1,2歳児から就学前の5歳児までが登園しています。今回は、“ジュンコ先生”と呼ばれ、子どもにも大人にも親しまれている副園長の岸じゅんこ先生に、初夏の風が心地よい園庭でお話を伺いました。

生田ひまわり幼稚園

生田ひまわり幼稚園の教育・保育方針

ほめて伸ばす人間教育
元気・勇気・根気の三本の気(木)
受容的・応答的で温かい雰囲気
一人ひとりの人格を尊重し、幸福に育成する教育・保育

制作活動中、思い思いに集中する子どもたち
制作活動中、思い思いに集中する子どもたち

ほめて伸ばす人間教育

生田ひまわり幼稚園は、1967年に開園、今年で創立55年目になります。2016年4月より幼稚園型認定こども園へ、2020年4月より幼保連携型認定こども園になりました。園児⼀⼈ひとりの人格を尊重し、幸福に育成していくことを大切に、1歳~就学前までのお子さんを対象に「ほめて伸ばす人間教育」を実践しています。

子どもは、人生の土台をつくる乳幼児期に、⾃分⾃⾝が⼤事にされ必要とされ、思いきり遊び、楽しく充実した時間を過ごすことが大切です。子どもの自信や自己肯定感につながり、非認知能力を身に付けることができ、それがその後の人生の生きる力の源になっていくと思います。

そのために、私たちは、子どもたち一人ひとりの心に、元気・勇気・根気の3本の「気」を育むことを実践しています。例えば、具体的には体操やプールなど、体を動かすこと、創作や製作の活動、音感ではリトミックや鼓笛など、多彩なカリキュラムの中に組み込んでいます。何よりも子どもたちは、生田ひまわり幼稚園が大好きなんです!保護者が迎えに来ると「帰りたくない!」「まだ遊ぶ!」と言っている光景が毎日見られます。

園舎について

広々した園舎と園庭には
子どもたちの“ワクワク”が詰まってる!

たっぷりゆったり遊べる大きな園舎と園庭
たっぷりゆったり遊べる大きな園舎と園庭

緑がいっぱいの環境で伸び伸び育つ

何よりも、私たちの自慢は2年前に完成したこの新園舎です。
環境は子どもの発達にとって、とても大切です。生田ひまわり幼稚園では、人的(笑顔・受容)・物的(遊環構造・耐震設備)そして空間的環境(園の持つ温かい雰囲気)に配慮した環境構成を行っています。

園の周りは、住宅街ですが緑がいっぱい。子どもが伸び伸び育つために良い環境です。隣の農家さんの広大な畑でお芋掘りもさせてもらっているんですよ。

保育棟。吹き抜けの天井と専用庭が開放的
保育棟。吹き抜けの天井と専用庭が開放的

園舎は、1・2歳をお預かりする保育棟と、3歳児からの幼稚園棟に分かれています。1~2歳の保育棟と3~5歳の幼稚園棟は、一体型の施設で繋がっておりますが、入り口がそれぞれあります。

保育棟について


保育棟は木のあたたかみを生かしたデザインになっており、専用の園庭もあるんですよ。園側に座って、まるで家でくつろいでいるかのような子どもたちの姿が見られます。子どもたちが安心して過ごせるよう、家庭的な雰囲気を大切にしています。通常の保育とは別に2歳児教室も実施しています。2歳児教室でも造形や、体操などいろいろな活動を行っています。

幼稚園棟について


幼稚園棟には、年少・年中・年長の広々とした保育室があり長い廊下とテラス、それぞれの部屋ははしごや階段でつながっており、子どもたちが自由に行き来できるようになっています。各保育室には絵本が50冊以上、アトリエや図書館もあるんですよ。天井に大きなネット遊具のあるホールも大人気です。

小学校の図書室のような絵本と紙芝居の部屋
小学校の図書室のような絵本と紙芝居の部屋

毎日通いたくなる遊び心満載の園舎

新園舎は著名な建築家に依頼して設計していただきました。子どもも大人も毎日通いたくなる、遊び心満載の園舎になっています。園庭も思いっきり走り回ることができる広さと、大きな遊具が配置され、四季折々の草木が子どもの手の届くところに植えられています。子どもたちの目の高さに様々な植物の実や花があります。子ども自身が「この木にはこんな花が咲いて、こんな実がなるんだね!」と観察できるようになっているんですよ。

室内プールでは各クラス週に1回、水泳の授業もあります。最初は水を怖がって泣いていた子どもが15メートル泳げるようになる、こんなに感動することはありませんね。保護者もいつでも見学できます。みなさん我が子の成長にびっくりして感動しています。

最近では2号認定(保育を必要とする3~5歳児)のお子さんが増えていますね。今までは、1号認定と2号認定の園児が7:3ぐらいの割合だったのですが、6:4になり、今は5:5、ちょうど半々ぐらいですね。恐らく近い将来には逆転するのではないかと思います。それだけ働くお母さんが増えているということですね。

副園長ジュンコ先生の想い

子どもと遊ぶことが、とにかく大好き!
遊びの中から引き出される無限の可能性

副園長のジュンコ先生は園のお母さん的存在
副園長のジュンコ先生は園のお母さん的存在

私自身の幼稚園教諭としてのキャリアは「園庭開放のおばちゃん」から始まったんです(笑)

私は経営者の妻でもありますが、子どもが3人小さかった頃は、時々、園庭開放や行事などのお手伝いをしていました。もともと人が好き、子どもが大好きだったので、大学卒業後結婚してから通信教育で幼稚園教諭の資格をとったんですよ。3人の子育ては生きた学びになりましたね。資格を取り、園のお手伝いをしているうちに、すっかり幼児教育・保育の世界に魅了されてしまって。そのうちに正規の職員になって、とにかく幼稚園が大好き!夢中でやっているうちに副園長となり現在に至っています。

限界なくどんどん成長していく子どもたち


子どもを褒めると、とっても喜んでくれます。できなかったことができるようになった時の表情が一番かわいいですよね。入園当初から比べて年長になるといろいろなことができて、自信に満ちていく姿、そこに子どもの可能性を見出すことができます。プールも、ドッチボールも、楽器も、制作も……すべてのことが、できていくこと、子どもって本当にすごいなあ、と思います。

カリキュラムは文武両道で、静かに遊びたい子、体をいっぱい動かしたい子……子どもの興味や関心は一人ひとり違う、そしてどんな子どもにも好きなスイッチがあります。

無限に広がる可能性を引き出すのが私たちの仕事だと思っています。子どもって、大人のように限界を作らないんですよね。「できる!」と自分を信じて、限界なくどんどん成長していく。私たち大人はそのきっかけや道筋をつくる役割を担っていると思うんですよね。

コロナ禍で、行事については工夫を重ねてきました、子どもたちの成長を保護者にも見ていただきたいし、何よりも、子ども自身が表現してそれを周囲の人に褒められることがすごく嬉しい体験なんですよね。

そこで行事は形を変えて、運動会や音感発表会はクラス別に開催しました。特に音感発表会は、従来は多摩市民館の大ホールを使っているのですが、それをクラス別に、幼稚園の地下ホールで行いました。制限がある中ではありましたが、普段の子どもたちの姿、成長した姿を、保護者の近い目線でたくさん見てもらうことができたかなと思います。こうした経験もプラスになっていると感じています。

卒園式は、保護者も職員も、みんな大泣きです。入園当初は何もできなかった子どもたちが、自信をもって輝いて卒園していく姿は何物にも代えられませんね。

地域との交流について

地域に愛され続けて50年以上、
園庭開放は、子育て家庭の交流の場

自然と一体化した園庭遊具は子どもと大人の憩いの場。
自然と一体化した園庭遊具は子どもと大人の憩いの場。

園には、園長、副園長のほか、教頭(幼稚園棟)、主任(保育園棟)がいます。 中でも教頭のまさとし先生は、博士号(児童学)を取得しています。園の教育・保育の質の向上を目指して日々実践と研究を続けていますが、そのほかにも、保護者向けの子育てセミナーも開催しています。

現在はコロナで中断していますが、大学の教授で教育カウンセラーの先生にも月1回来園していただいて、子どもの園での生活の様子を見てもらい、希望する保護者の方向けに子育て・発達相談を行っています。

子どもたちに大人気のボルダリング
子どもたちに大人気のボルダリング

子どもたちの育ちを地域全体で支える

園児の保護者だけではなく、地域の子育て家庭への支援も創立当初から積極的に取り組んでいます。園庭開放は毎週行っているのですが、多いときで30~40人、年々少子化の波を感じますが、それでも最近でも20~30人はきていると思います。子育て相談も毎日いつでも受け付けています。

幼小連携にも取り組んでおり、近隣の小学校や保育園との交流も行っています。コロナ禍でここ数年はあまりできていませんが、子どもたちの育ちを地域全体で支えていると思います。

臨床心理士さんにも月1~2回来園していただいています。発達にさまざまな困難や困りごとを抱える子どもさんも増えていますが、それも子どもの個性です。そんな多様な子どもたちが小学校に行っても、いろいろな場面で困りごとがクリアできるように、自信をつけて送り出してあげたいなと、いつも私は思っています。学校が楽しくてしょうがないっていう風にしてあげたいな、そうやって送り出したいなと思っています。

園庭開放も大人気。四季折々の植栽が美しい
園庭開放も大人気。四季折々の植栽が美しい

子どもの育ちを保障するためには、職員の学びが大切。教育・研修体制も充実しています。

大学生や大学院生のインターンシップも積極的に受け入れています。人のつながりには大変恵まれていると思います、職員の後輩も何人も採用しています。

例えば今年初めて男性が担任教諭になったんですが、大学でも教えている研究者でありながら、現場の実践者でもある教頭が、職員一人ひとりをしっかりフォローしています。不安なことも多いとは思うのですが、一緒に考えアドバイスしてくれる人がいることで、安心して日々のクラスづくりに向かうことができています。

職員会議、反省会など会議は毎週あり、風通しはとても良いと思います。職員は皆明るく、コミュニケーションも良好ですね。

職員研修では、自治体が実施している研修はもちろん、園独自での職員研修を年3~4回実施しています。造形や音感、教育・保育の実践など、大学の教授をはじめ教育・保育の第一人者を講師にお招きしています。最新かつ本物の学び、質の高い教育環境を職員にも提供している、それが強みの一つでもありますね。たくさんの人が応援してくれている、人に恵まれていると思います。

子どもの個性と可能性を引き出すために、職員自身がホンモノに触れいつも成長し続けられる環境をつくること、それが私の仕事だと思っています。

取材を終えて・・・

「豊かな環境の中で育つ子どもの人間性
安心感と創造力があふれる幼稚園」

生田ひまわり幼稚園の入口
生田ひまわり幼稚園の入口

「見てみて!できたよ!」通り過ぎる子どもから声をかけられ、一人ひとりににっこり丁寧に応答する笑顔あふれるジュンコ先生。その優しいまなざしの先には、子どもの未来をしっかりと見据える教育者としての姿勢を感じました。一人ひとりが大切にされてこそ保障される育ちがある、環境と質の高い教育・保育の実践が形になっている園だと感じました。

この保育園の施設概要

施設名 生田ひまわり幼稚園
勤務地 神奈川県川崎市多摩区栗谷 1-11-6
最寄り駅 小田急小田原線 読売ランド前駅 徒歩10分

求人募集要項

現在募集を行っておりません。

詳細はほいくbloom事務局までお問合せください。

写真でわかる!保育園の様子

  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園
  • 生田ひまわり幼稚園