doors南阿佐ヶ谷株式会社 マイドアーズ

インタビューの最後に求人情報あり!

楽しいから、子どもも大人も毎日行きたくなる!
英語を軸にグローバルな保育・教育を展開

「doors南阿佐ヶ谷」は、丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅より徒歩4分、JR 中央線 阿佐ヶ谷駅からも歩いて10分、活気あふれる商店街の一角に位置する、0-2歳児対象の保育園です。
定員15名のアットホームな事業所内保育所(認可/地域型保育事業)として、隣接する3-5歳児対象の企業主導型保育所であるdoors Interenatinal School、近隣の同じく事業所内保育所「doors 新高円寺」とともに一体的に運営されています。待機児童問題の渦中にいた一人の女性が立ち上げ、グローバルな可能性あふれる育ち・学びの場として、地域に溶け込み愛されています。保育園だけではなく子育て支援事業も手掛けるなど、のびやかに事業を展開している株式会社マイドアーズの上田代表に、保育園の立ち上げから園運営の理念、そして子育て支援や教育への想いなどを伺いました。

doors南阿佐ヶ谷

保育園を立ち上げたきっかけと思い
「待機児童問題」の当事者から、経営者へ

「英語を五感で感じること、それが子どもの無限の可能性を引き出します」自身の経験と子育ての苦労を、保育園という形で実現した、代表の上田さん。
「英語を五感で感じること、それが子どもの無限の可能性を引き出します」自身の経験と子育ての苦労を、保育園という形で実現した、代表の上田さん。

私たちmydoorsは、阿佐ヶ谷・新高円寺の保育園3つの園と、幼児・小学生英語教室の運営を行っています。
事業所内保育所とは、国の「地域型保育事業」という認可保育事業のひとつで、事業所が従業員の保育枠とは別 に、地域の保育枠を設け保育を行う施設です。

ここ南阿佐ヶ谷は、都心でありながら緑豊かな公園も多く、大きなマンションもたくさん立っています。
新宿までもすぐに出られて地下鉄やJR徒歩圏。駅前商店街も賑わっており、アーケードは屋根がありますから、雨の日も散歩に出かけることができるのでとてもありがたいですね。住みやすく、子育てしやすい地域として昔から人気があり、私もここで育ちました。

初めて保育園を立ち上げたのが2015年、まだまだ待機児童に あふれていた中、自分自身が待機の子どもが 待機児童になってしまって働くことができない状態だったのですね。
子どもは当時2歳でした。その時思ったのです。私と同じように預けたくても預け先が見つからず、これまでのキャリアを諦める女性がたくさんいるんだろうなと。産育育休に入る前、じつは私保育園の園長を兼務して保育士の人事採用をやっていたのですね。それ以前にも子ども関係の仕事はずっとしていましたが、保育園は初めてでマネジメントメインで任されていました。

ところが、いざ自分が子どもを産んで休み明けに戻ろうとしたときに、預ける場所がなくて戻れなかった……保育にかかわる仕事をしているのに、保育園に入ることができない、いきなり切実な状況に立たされました。「じゃあ自分で作っちゃったらいいんじゃない」と思ったのです。しかしどうしたら保育園を作ることができるのか、何から始めたらいいのか、まったくわからない状態でした。

ある日、子どもをおんぶして、公園に遊びに行こうと散歩をしていました。
「これからどうしようかな」……と考えながら歩いていたんですね。
そして偶然、テナント募集をしているこの場所を見つけました。たまたま空いてたんです。
「もしかしたら、このサイズだったら保育園できるのかなぁ」と思いついて、その場で不動産屋さんに電話し、「とりあえず内見したい」と伝えました。

そのあと、改めて保育園ってどうやって作るのかを調べ始めました。しかし認可保育園や、企業主導型の保育園を作るためには、実績が必要なんですね。実績ゼロの私は、まず認可外でやるしかありませんでした。認可外の保育園を作ると言っても、手続きさえわかりません。そこでまずは杉並区役所に行きました。
区役所の保育課の窓口は、保育園に入りたいと希望しているお母さんたちが行列を作っていました。その横で「保育園を作りたいんですけど」って小さい声で言って(笑) 「どこに問い合わせたらいいかよくわからなくて……」と質問したところ、保育課の方は親切に教えてくださいました。
そこから、東奔西走の日々が始まりました。各方面にアポを取って会いに行って聞いて……「保育園をつくる」というひとつの目標に向かって無我夢中でした。まさにゼロからのチャレンジでしたね。

認可外保育所からのスタート
好機が重なり、3年後には認可に移行

doors南阿佐ヶ谷の定員は15名。0~2歳まで、一人ひとりに丁寧な保育を行っている。
doors南阿佐ヶ谷の定員は15名。0~2歳まで、一人ひとりに丁寧な保育を行っている。

開設に向けてすべてがトントン拍子、とは行きませんでしたが、いろいろな方の協力により、「保育園を作ろう」と思った次の年には、認可外保育園を開園することができました。

そしてほどなく「どうしたら最短で認可保育園になることができるか」を考え始めました。
なぜなら認可外保育園だと補助金がありませんので、どうしても保育料が高くなってしまうのです。最初、保育料は13万円。それでもたくさん待機の方がいました。待機児童問題がますます世の中でクローズアップされている時代でしたから、こちらの地域でも、保育園に入れなくて困っている人がたくさんいたのです。

これは余談ですが、つい先月、保育園の七夕祭りのときに、卒園生のママが遊びに来てくださって、涙ながらに「あの時、この保育園があったから、今があります」と言ってくださって。本当に嬉しかったです。
そして開園から3年で、国の地域型保育事業である「事業所内保育所」、つまり認可を取ることができたのです。
父がこの地域で会社を経営しており、従業員が保育園を利用したいという需要があったこともあり、自治体としてもとにかく保育園を増やしたいという時期でしたから、
保育園の認可申請って、提出する書類の量もとても多くて本当に大変なんですね。そこで、もし今後保育園を作ろうと思ったときに何度も同じ手続きをするのは面倒だな、と思ったんですね。「ついでにもう1園申請できたら」と思いつきました。早速区に打診したところ、ここ(南阿佐ヶ谷)の隣の地域(新高円寺)でも保育園の需要があるというのです。
さまざまな好機が重なって、タイミング良く2017年、2つの認可保育施設を開園することができたのでした。

「グローバルな子どもを育てていきたい」
英語に特化した保育園を作った理由

インターナショナルスクールは3-5歳児の企業主導型保育所と幼児・小学生を対象とした英語教室を併設。事業所内保育所の卒園生も多い。
インターナショナルスクールは3-5歳児の企業主導型保育所と幼児・小学生を対象とした英語教室を併設。事業所内保育所の卒園生も多い。

事業所内保育施設は、0~2歳児までの保育園です。そこで、卒園児を受け入れる場所を作ろうと、2019年には英語に特化した3~5歳児を対象とする企業主導型保育所「doors International School」を、同じ敷地内に開園しました。

なぜ英語を軸に据えたのか。それは私自身の経験からです。
「グローバルな子どもを育てたい」というのが、保育園を開園する前からの私の想いでした。できるだけ早いうちから越境体験をすることによって「世界は広い」ということを経験・体感してもらうことで、広い視点を持つ子どもに育てることができると考えています。

私自身は学生時代には海外留学の経験はなかったのですが、最初に就職したところがインターナショナルのホテルだったのですね。公用語がいきなり英語だったのです。全く喋れないのに 外資系のホテルを選んだんです。
そこではじめに衝撃を受けたのが、「日本で学ぶ英語は、全く意味がない…‥‥全然使えないんだな」ということ。

最初は本当に英語を話せなくて、「Hello」しか言えなかった。日本人は英語を学んでいるからヒアリングはできるんですよ。しかし、聞くことはできても話すことができない。働いている中で、そのストレスが大きくなっていってしまいました。「このままではまずい」と思いました。いまだから話せるのですが、ミスをすると、英語をできない人のせいにされてしまうこともあって。それは悔しかったですね。

あるとき長期休みが取れたので、そのタイミングで カナダの小学校で、1ヶ月間ボランティアをすることになりました。
その時の経験がとても大きかったです。「英語を“上手に”喋れなくてもいいんだ、大切なのはコミュニケーションなんだ」という感覚になったんです。片言でもなんでもいいから思い切って話すようになったら、ちょっと喧嘩するぐらいは喋れるようになりました。 喧嘩するために覚えたというわけではないのですが、ちゃんと言われたことに対して自分の主張ができないとコミュニケーションにならないんですね。

そのうち海外に異動になりました。海外で仕事し始めると、やっぱり日本人って馬鹿にされるんです。いろいろな国の人が議論してる中で「意見はありますか、Japanチームはどうですか?……ジャパニーズだから意見はないですよね」みたいに言われるんです。
ジョークっぽい感じで。「だってジャパニーズだものね」というニュアンス。つまり「英語を話せても、主張はしないでしょう」という。「日本人だものね」とはなから決めつけられてる……すごく悔しいじゃないですか。

でも確かに、日本人はみんなの意見をまず聞こうとか、一歩 引いてあまりガンガン行かない国民性があります。それは良いところでもあるわけです。ただ、やはり「意見を聞かれた時に言えない」というのは恥ずかしいなと思って。その時に国際スタンダードというものを、思い知らされました。

そういう悔しい気持ちがあって、「自分の言葉で自分の意見を言う」という感覚を子どものうちから知ってほしい、という想いにつながっていきました。日本では、「プレゼン力」を学ぶ授業はありませんでしたよね。社会人になって初めて「プレゼン力ってすごい必要なんじゃん!」ということに気づかされる。
今は、園やインターナショナルスクールの子どもたちには「生きたその英語を喋れるようになってほしい」とかではなく、「五感を使って英語を感じてほしい」と思っています。英語を感じることができるようになると、それが「楽しい」とか「ワクワクする」という感覚になる。そうしたら英語を学ぶのが多分楽しみになるし 外国人の方と会っても 怖いとかそういうことがなくなる、それがきっかけになって、グローバルに自分を開いていくことができると信じています。

保育の特徴・内容
英語を軸にした丁寧な保育を実践

インターナショナルスクールは、商店街に面した木のぬくもりがあたたかい明るい保育室が特徴。
インターナショナルスクールは、商店街に面した木のぬくもりがあたたかい明るい保育室が特徴。

保育園では、週に1回英語のレッスンを行っています。子どもに英語を教える、ということではなくて、英語の曲とか、色や形を使った遊びを取り入れて、英語を聞いてるうちに自然に耳に入っているというプログラムです。

子どもたちはそれらの活動を通して、英語の音を聴く力、“英語耳”ができていきます。子どもたちの集中力やクラスに合わせて 無理なくやっています。
園舎も大きくないので、臨機応変にアレンジしています。
年間指導計画は結構細かく立てており、カリキュラムはかなりしっかりしていると思います。
月齢・年齢別に、月ごとのねらいや、プログラムの内容をしっかり組み立てています。実際に現場では、子どもたちの日々の状況や発達の状態を見ながら、「今日は合同でやろう」とか「今日は別々にやろう」「ちょっと外行ってきてからにしよう」とか その辺は割とフレキシブルな感じです。

保護者の方にも喜んでいただいています。 2歳で保育園を卒園した後、3歳~5歳のインターナショナルスクール(企業主導型保育園)にそのまま進まれる方も多いです。人数的に全員は受け入れられないので 毎年考査をさせて頂いています。
保育面では、英語が一番の特徴ではありますが、一人ひとり丁寧に発達に寄り添う保育をしっかり行っています。
個性を尊重すること、否定しないこと、それを大切にしてほしいということを、職員にはいつも伝えています。
それが一番こだわってるところですね。
みんな一緒ってある必要はない みんな違ってみんないいんだよ、それが私たちの園の保育のベースです。

地域とのつながり
商店街の中にある保育園という恵まれた環境

サマースクールも大人気。毎年100名以上の参加者が。国や文化を超え外国人や英語がネイティブな日本人スタッフが揃う。
サマースクールも大人気。毎年100名以上の参加者が。国や文化を超え外国人や英語がネイティブな日本人スタッフが揃う。

この商店街で行われているイベント……例えばハロウィンなどは、ある程度私たちに任されているところがあるんです。商店街なので 商店街の会員なわけですが、こまめに会合に参加していました。役員や理事などの役割が回ってきても、もちろんお引き受けして。地域の方とのコミュニケーションって本当に大事だと思います。
最初のうちは、保育園単独でハロウィンのイベントをやっていたのですが、地域の子どもがたくさん来ていて。それを見ていた商店会の方から「それ、商店街全体でやってよ」と言われたんですね。園の子どもたちにとっても、地域の方々に育てていただける、多様な大人とのかかわりの中で育つことができる、本当に素晴らしい環境だと思っています。

保育園とインターナショナルスクールが合同で行っているイベントもあります。商店街のイベントとは別に、「ハロウィンパーティー」を近隣の公園で実施しています。当日は全員が仮装して公園に集まるんです。結構楽しいですよ。
普段の戸外活動の一環としてやっているだけなんですが、みんなコスチュームを着て、パレードみたいに歩いて……3つの施設合同だと、まあまあな人数だからインパクトもあるんですよね。なんといっても子どもたちが可愛らしいんです。
公園についたら、体動かす遊びとか、宝物ハントのようなゲームをやるんですよ。本当に盛り上がります。

そのほか、2つの保育園合同で2歳児が卒園遠足に行ったり、普通の活動の中でも2歳児同士で待ち合わせして一緒に遊んだりなどしています。ときどきインターナショナルの子どもたちとも交流したり。結構フレキシブルにやっていますね

子どもを育てていても、キャリアを諦めなくていい
働きやすい環境づくりが強み

阿佐ヶ谷と新高円寺は、いずれも事業所内保育所ですので、従業員枠があるんですね。0歳児の間は子どもと一緒に通勤し、1歳になったら新高円寺の職員の子は阿佐ヶ谷で、阿佐ヶ谷の子は新高円寺で預かることにしています。自分の子を預けてから行き来するのは大変です。そこで職員同士が連携し、登園後に人の子をおんぶしてそれぞれの職場に出勤するんですよ。助け合い、育ち合いですね。おそらくそういった環境が、求人をしなくてもママ保育士が集まってくれる要因になっていると思います。

保育士は、英語が得意な人もいるし、全然話せない人もいます。
インターナショナルスクールの担当者は英語はネイティブレベル、あとは外国人スタッフがいますが、みんな日本語もペラペラなんです。いま、子育て支援員を目指している外国人スタッフもいるんですよ。

外国人のスタッフは現在4名います。日本語しか喋れない保育士さんでも、英語を使うこともできる職場環境です。
3つの園間で連携して運営していますので、ヘルプや異動もあります。有給消化率がとても高いのが自慢なんです。
長いスタッフは、オープンの時からいるスタッフも結構います。やはりママ保育士が多いですね。20代から60代まで、正社員だから、パートだからということではなく、皆助け合いながらやってきました。職場はとても家庭的な雰囲気で、信頼関係は暑いと思います。

施設長とのミーティングは週1回行っています。
スタッフが元気がないときは直接話しかけたりもしています。問題があるときは小さなことでも後回しにせず、結構ストレートに、もやもやさせないでその都度解決していますね。来られるときは、いつも園に顔を出しています。命をダイレクトにお預かりしているリスクのある仕事だからこそ、人と人との心のつながりを大切にしています。

人材育成・研修について
保育者もボーダレスに進化・成長できる環境をめざして

おいしい手作りの給食は子どもたちが大好きな時間。栄養いっぱい、行事食も取り入れている。
おいしい手作りの給食は子どもたちが大好きな時間。栄養いっぱい、行事食も取り入れている。

評価制度を、社内で独自に作っています。
目標設定を年度の最初に行い、途中で中間面談をします。one on oneで目標を一緒に設定する中で、一人ひとりが目標を達成できるよう上司がサポートしていきます。
社内研修に関しては、パート社員も含め年1回毎年2月に、次年度に向けての経営方針の説明や、園運営の振り返りなどの内容で行っています。
園内研修では、看護師が中心となり嘔吐処理などの衛生面の研修を行っています。

役職ごとの研修もあります。新人研修は私が担当しています。管理職に進みたい職員向けの研修プログラムも独自に作り上げました。
自治体の外部研修も、希望に応じて受けられるようにしています。

保育士の職場は、女性が多いからもめごとが多いとか、ってよく聞きますよね。何故なのでしょう。他人と自分を比べるような思考を他に使ってたら、他人と自分を比べたり、批判をしたりする時間はないはずなんです。
人と自分が違うのは当たり前。だから「あの人あまり合わないな」というのも当たり前です。合わないと思ったら、距離を取ればいいだけです。それが同じ現場だとしても。気にせず、自分がやることだけやればいいのです。

…と言うのは簡単なのですが、やはり毎日のことですから、気持ち的に無理、一緒に働きたくない、ということになってしまうこともあります。

ではどういうステップを踏んでいったら、少しずつでも他人が気にならなくなっていくのか。
一人ひとり限りある時間を、もっと違うことに、有効に活用することができるようになるのか。
そこが常に課題です。
ですので保育業界に限らず、保育者たちがもっと視野を広げて、人間力やコミュニケーション力を広げていけるような研修を企画していきたいと考えています。
保育士って、専門職で技術職みたいなところがありますよね。保育のスキルアップももちろん大事ですが、それと合わせてビジネスマインド的なことも、学んでいってもらいたいなと思っています。

楽しく気軽な子育てを応援
新たな教育プログラムで感性を豊かに

おかげさまで、保育園の運営は安定してきました。
今、私が取り組んでいるのはなんといっても「子育て支援」です。「日本の子育てをもっと軽やかに」というのが、ずっと私の中のテーマとしてありました。
保育園だけではなく、買い物先、旅行先とかで 子どもを「預ける」のではなく、子どもが楽しんでいる間に「パパママのフリータイムを作る」という発想です。

そして、現在力を入れているもう一つの取り組みは、新たな教育プログラムの展開です。
Sincerely Tokyoという姉妹カンパニーでは多角的な子育て支援・保育支援に力を入れていて、専門家と共に保育に取り入れられるアートプログラムを開発中です。

https://sincerely.tokyo/

これがとても自由度が高く、子ども自身の創造力や発想力、感性を育てるのにとても素晴らしい教材なんですね。
大人が決めたカリキュラムをなぞるというものではなく、子ども自身が選んで、「こうしたい、ああしたいが」が自由にできるような教材になっています。
それを使って、保育士さん向けのカリキュラムを作っているんです。
例えばゴッホだったら ゴッホにまつわるものが教材のボックスに入っています。
そこから、「ゴッホの一生」「ゴッホって なんでこういう色づかいなんだろう」「どうしてこういう色が作れるんだろう」といったように、色々な展開ができるようになっています。教材だけでなく、教える側へのガイダンスもセットになったプログラムを販売しています。

子どもは、もともと感性がとても豊かです。どんな言葉や発想が出てくるか、無限の可能性があります。このプログラムを実践することで、保育のアイディアも広がり、保育を見直すきっかけにもなっています。
保育者が、このプログラムを自分で教えられるように、ガイダンスレッスンをするなかで「改めて子どもから出てくる言葉を、そこで拾ってみてください」「こんな声かけがいいですね」ということもお伝えしています。 それは私一人でやっているのではなく、専門家の人たちと組んで展開しています。発達障がいのお子様向けのプログラムも開発中です。

90種類くらいボックスがあり、感覚統合的な動きも入っています。デモレッスンを行うのですが、1時間くらいみんなすごい集中力です。子どもも大人もみんな心から楽しんでいます。このように保育にエッセンスをプラスすること、それが私が今取り組んでいることの一つですね。

子どもの発想力を伸ばしていくという教育を、外部から取り入れるのではなく、保育園の内部でできるようになると強いと思います。そのためにも、先生自身がそれを直接教えられるようになっていくことが大事です。長年保育園で働いていると、そういう新たな学びってなかなかできなくなってきます。そういったベテランの保育士さんにも、学びの幅を広げる良いきっかけになると思うのです。

イタリアのレッジョ・エミリアにも近いかもしれませんね。
感性を育てるのに直結しているのがアート。小さいうちからそこに触れることができたら、子どもたちの無限の可能性を伸ばしていくことができると思うんです。子どもたちのためにより良い保育を提供したい っていう保育園さんと 一緒にやっていけた方が面白いなって思っています。それをきっかけに横のつながり、コミュニティも作っていかれたらいいですね。

取材を終えて

南阿佐ヶ谷の駅から歩いてすぐ近く、園舎もスタイリッシュなマンション1階の商店街にあり、「こんなに駅の近くの商店街の、キレイな建物の中に保育園が?!」と最初は通り過ぎてしまったほど。お散歩から帰ってくる子どもたちは、皆笑顔。この街でのびのびと育まれていることがわかります。代表の上田さんがゼロから作り上げてきたこの小さな園から、世界で活躍する子どもたちがたくさん生まれることでしょう。日常的に英語に触れることができ、日々の保育はもちろん、季節のイベントを地域の中で楽しみながら保育ができる、抜群の環境です。

この保育園の施設概要

施設名 doors南阿佐ヶ谷
勤務地 東京都杉並区阿佐谷南1-11-8 Bell House Asagaya101
最寄り駅 南阿佐ヶ谷駅 徒歩5分

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