ル・アンジェ市川保育園ル・アンジェ株式会社
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子どもたちの未来を乗せて未来へ。
木のぬくもりがあたたかい、高架下の大きな保育園
JR総武線が江戸川を渡る手前、市川~小岩間の背の高い高架橋の真下に、2024年4月、新しい保育園が開園しました。ル・アンジェ市川保育園は、子育て家庭に人気の千葉県市川市、市川駅すぐそば、広々とした園舎と園庭が自慢の認可保育所です。できたてほやほやの園舎に訪問してきました。
ベビーシッター事業から始まった
丁寧な少人数保育で、子どもの人権を主軸に
ル・アンジェ株式会社の創業は2006年。もともとベビーシッター事業から始まった企業です。千葉県市川市で5園、東京都墨田区で1園、埼玉県新座市で1園運営しています。
ル・アンジェ市川保育園は、法人初の大規模認可保育園です。ベビーシッター、居宅訪問型保育、病児保育、産後ケア、イベント保育、放課後等デイ・サービス事業など、「子育てに不安のない社会をつくる」を企業理念とし、100%子育てにかかわる事業を展開しています。
「『保育園はどこにあるんですか?」と入園前から保護者の問い合わせが多かったんですよ』そう語るのは、開発を担当した鈴木さん。
駅から駅ビル「Shapo(シャポー市川)」を抜けて江戸川方面へ、高架下に沿って歩くと、改札口から徒歩8分ほどで園舎に到着。南側に配置された玄関の周辺は、まるでログハウスのようなウッディなあしらいが特徴的です。そして、ところどころに、積み木のような立方体のベンチやプランターが。「園に通う子どもたちだけではなく、地域に広く愛される保育園になってほしい」という想いから、自然に人々が集うスペースとなっています。
保育環境
長~い廊下と広いお部屋で
のびのび子どもらしくいられる場に
ここ、千葉県市川市は、子育てしやすく、都心からも近距離で、子育て家庭も住みやすい街として近年注目され、駅の周辺にはタワーマンションも次々と建設されてきました。
まだまだ待機児が多く、0~2歳児を対象とする、小規模保育所が多い地域ということもあり、0歳から就学前までの子どもたちを対象とする100名定員のル・アンジェ市川保育園は注目されてきました。
JR東日本の推進する「HAPPY CHILD PROJECT」の一環でもあり、オーナーで、園舎のすぐ隣にある、ジェイアール東日本都市開発 総武支社さんと手を携えて、設計から近隣へのご挨拶、開園に向けてのさまざまな準備を進めてきました。
園舎は、子どもひとりに対して十分な面積があり、高架橋の柱をうまく生かした設計デザインになっています。
高架橋の下ではありますが、電車の音や振動が直接伝わらない構造になっているため、保育活動には支障はないのだそう。
各保育室は、壁面とロールスクリーンがそれぞれクラスカラーになっており、木のぬくもりの中にも遊び心がある、あたたかい保育環境となっています。また、相談室、多目的室、絵本コーナー、給食室、職員室、休憩室など各部屋の設備も充実しています。
絵本とのかかわり
絵本は、最初に出会う文化
言葉と感性、創造力を豊かに育む
ル・アンジェの特徴の一つである、「絵本」を取り入れた保育の一環で、多目的室の隣には「絵本コーナー」という部屋も設けられています。
子どもたちが毎日自然にたくさんの良質な絵本とふれあう時間を持つ中で、言葉だけではなく、表現力や創造性そして豊かな情緒と感性が育ちます。絵本と食育を結び付ける活動も計画しているそう。年間計画を立て、発達に合ったもの、この時期に楽しんでほしいというものを厳選して保育活動に取り入れていきます。
まだ言葉を話すことができない赤ちゃんも、特定の保育者が丁寧に繰り返し繰り返し読んでいることでやがて自分でめくる楽しさにつながり、心を豊かに育てていく……各クラスには、発達に見合った絵本を多く取り揃えていく予定です。
また、音楽で豊かな感性を育むプログラムを、日々の保育の中に取り入れ、童謡や季節の歌をたくさん歌います。リトミックやリズム体操、楽器あそびなども取り入れ、身体的・感覚的・知的な基礎能力の発達を促していくことを計画しています。
保育への想い
遊びと生活の中で、非認知能力を育む
一人ひとりに寄り添い、丁寧に
保育の指針や理念については、開園前から入園説明会で丁寧に説明を重ねてきました。公立保育園での保育士経験が長い、施設長の伊藤三和先生はいいます。
「世界がどんどん進化している中、認知能力は(I.Qなどで測れる力)でできる仕事はAIにとって代わられてしまっています。これからは非認知能力(人と関わる力や感情のコントロールのできる事、目標に向かって頑張る力)が大切な時代。
非認知能力は、人から与えられた遊びや学習では育ちません。
保育園では、自分で考える力や探究心を大いに育つ場にして行きたいと考えています」
また、結果ではなく、過程を認める、褒める、育ち合う保育を大切にしたいとも考えています。結果を褒めると、「100点を取ること」「1番になること」だけを考えるようになってしまい、満点が取れない時にどんどん自信を無くしてしまうけれど、努力や工夫や頑張った過程を褒められることで、次はどうしたらいいか考えられる人になる。
みんなで育ち合うのが、保育園という環境の良さであり、強味です。
良いところを褒め合い認め合うことで一人一人が大切だということを知って欲しいと考えています。
食へのこだわり
子どもたちの成長を支える
おいしくて安全な食事
なんといっても、ル・アンジェの特徴は「食」。
市川保育園には保育園経験豊富な栄養士、調理師が、子どもたちの健やかな育ちを支えています。
献立は「オイシックス」と提携。卵、乳、小麦の3大アレルギー源除去の献立を使用。
また、特別栽培米を玄米で仕入れ、園の精米機で毎日精米し提供しています。職員も希望者は給食を食べることができます。
とにかく「おいしい!」と評判。子どもたちの残食はとても少ないそう。
また、子どもたちが見たこともない大きな昆布や、鰹節削りを体験したり、房付きのトウモロコシの皮をむいたりなど食育活動もたくさん行っています。
保育のICT化で職員の負担を軽減。
長くやりがいをもって働ける職場環境づくり
ル・アンジェでは、保護者との連絡に登降園アプリ「ルクミー」を利用。保育の帳票類もICT化されていることで職員の業務負担を
保育のICT化にも取り組んでいます。
今後はさまざまなテーマで園内研修も行っていく予定です。職員には積極的にキャリアアップ研修他、自治体等が主催する外部研修に参加してもらうなど、学びの機会も提供しています。現在、法人独自の全体研修、保育研修の充実も図っているところです。
現在、保育士の残業はほとんどなく、有給休暇取得の自由度も高いのが特徴です。また、LINEなどの個人アカウントのやりとりはなく、職員の連絡用にはアプリ「Band」を活用。そのため、LINEなど個人のSNSアカウントのやりとりをすることなく、職員同士、園同士の連絡が取れるようになっています。
子育て中の職員が働きやすいよう、法人本部のサポートも万全。子どもの発熱などで急にお休みを取らなくてはならなくなった時にも法人本部から応援が駆けつけるバックアップ体制があるのも安心です。
まだまだスタートしたばかりの新設園ですが、保育園をひとつひとつ皆で作り上げる喜びとやりがい、そして情熱は他園には負けません。新しい仲間との出会いを楽しみにしています。
取材を終えて
「高架下の保育園って、暗くて、電車の音や騒音が気になりそう」…そんなイメージも、ドアを一歩くぐれば、別世界!まるで「え?ここが高架下?」と思えるほど想定外の明るく広々とした静かな保育環境が広がっていました。取材時は、開園直前の準備で職員の皆さんが大忙し。開園したらぜひ、続編をお届けしたいと思います。印象的だったのは皆さんの明るい笑顔。話し合いながら、0から新園をつくっていく喜びに満ち溢れています。
この保育園の施設概要
施設名 | ル・アンジェ市川保育園 |
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勤務地 | 千葉県市川市市川2丁目10-5 |
最寄り駅 | JR総武線 市川駅 徒歩8分 |